2011年1月26日水曜日

[CJ 2008#23]三国志はもう古い,これからは隋/唐時代

 どうも2008年のChinaJoyは格闘ゲームの当たり年らしく,アジア圏における近年の火付け役の子孫というべき「真?三國無双 Online」のほかにも,実によく出来た作品複数が会場を彩る。


 そんな中,会場を回っていた取材班として,これはもう話を聞いてみるしかないと思ったのが,網易(NETEASE)の「大唐無双online」である。いやあなた,その無双ってのはいったい……? これはもうタイトルからして,一騎当千の格闘アクションがテーマのゲームなんじゃないかと思いつつ,ブースを取材してみた。

 網易で「大唐無双online」のマーケティング担当を務める劉 國男氏によると,同作品は格闘アクションでなく,格闘要素を重視したMMORPG。隋王朝から唐王朝へという変わり目の時期が背景となっていて,その時代の有名実在人物が多数登場する。ただし,プレイヤーはそれら有名人ではなく,架空の一人物となって,八つの門派のいずれかに属しつつ,動乱の時代を駆け抜ける。

 門派には,おなじみの少林や蜀山のほか,医術もしくは毒薬を駆使する「百花宮」,世間の理(ことわり)の外にいる「無名庄」や「侠隠島」など,個性的なラインナップが用意される。


 MMORPGであるからクエストやストーリーを追う要素が基本にはなるものの,格闘重視を打ち出す本作において,それを生かす場面は多彩なPvPである。PvPは1対1,5対5(パーティ戦),ギルド対ギルドの3段階用意され,ギルド戦のみ週1回の定期開催となる。ちなみにギルドの人数上限は,ギルドマスターのステータスで決まるそうだ。PvPはフィールドマップと別の専用マップで実施され,レベル帯ごとにさまざまなマップが用意されるとのこと。

 では,隋/唐時代の有名人達がどんな役回りを果たすかというと,クエストの依頼役やギルド戦の斡旋キャラクターとして登場するほか,プレイヤーキャラクターのアシスト役としても活躍するらしい。アシストに付いた有名人は,プレイヤーキャラクターが参加する戦闘で一緒に戦ってくれるほか,プレイヤーキャラクターはアシスト役が持つ特殊なスキルを修得可能になる。


 どの人物をアシスト役として手に入れられるかについて,所属門派による制約はないものの,有名人同士には友的関係が設定されていて,いまアシスト役に就いている人と敵対関係にある人は手に入らない。これはむしろ,プレイヤーキャラクターが事実上誰(どのアシストキャラクター)の配下になっているかと考えたほうが,分かりやすいかもしれない。


 また,このゲームには騎乗モンスターがたくさん用意されていて,大別すると三つの系統に分かれる。

■プレイヤーキャラの移動速度を上げる
■プレイヤーキャラが持つスキルを一部使える
■プレイヤーキャラの新たなスキルを引き出す


 本作の課金方式はアイテム課金が予定され,体力回復や武器強化のためのアイテムが,有料で提供される見通しだ。

「大唐無双online」のマーケティング担当を務める劉 國男氏
 さて,どうやら「無双」=格闘重視というニュアンスらしいことは理解したとして,「蒼天」やら「真?三國無双 Online」やらそのほかやらと,中国の歴史を題材にした格闘ゲームが増えてきた昨今である。そこに加わる「大唐無双online」がライバルに勝つための要素は,年代設定≒登場人物のほかに何があるのだろうか?
 劉氏はその問いに,ハードな歴史観と答える。「真?三國無双 Online」が歴史的題材をフレーバーに留めているのに対し,「大唐無双online」では「隋書」や「唐書」に書かれているとおりの出来事が起きて,プレイヤーはそこに巻き込まれていく。MMORPGとしての全体が,いわば一大歴史絵巻になっているのだという。

 はっちゃけた題名の割に,たいへん堅実な制作姿勢の本作は果たして,中国歴史モノ格闘の流行に新たなトレンドをもたらし得るだろうか? この秋に予定されているというクローズドβテスト以降の展開が,実に楽しみな1本だ。



引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

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